寅の年・寅の日・寅の刻に毘沙門天が御出現したとの伝承から、寅をシンボルとする信貴山朝護孫子寺。 12年に一度の寅年にのみ奥秘仏がご開帳され、霊宝館では信貴山朝護孫子寺の中興開山命蓮上人に関する物語を描いた国宝信貴山縁起絵巻『延喜加持の巻』も拝観できます。 平安後期の作で、軽妙的確な筆で人物の躍動感や表情をうまくとらえ、風景描写にも優れ、劇的な表現を使ったこの絵巻は四大国宝絵巻のひとつに数えられています。