奈良県は、文化財課に古建築や仏像、埋蔵文化財などの専門家が所属し、県内に多数伝わる文化財の保存・修復に取り組んでいます。 今回お訪ねする橿原市十市町「正覚寺」の本尊木造大日如来坐像(座高153cm)は、橿原市屈指の古像であり、現在は県指定の地蔵菩薩立像・天部立像とともに収蔵庫に安置され、十市町自治会の皆さんでお守りされています。講師の神田先生は、奈良県庁文化財課に在職中の平成28年から29年の2年間、修復を担当しておられ、仏像の魅力と共に修復で判明した貴重なお話を、共に収蔵庫に安置されている諸仏のお話も交えて聞かせていただきます。