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巫女プチ体験(春日大社)

 

国譲りを達成した神様「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」様が、御蓋山(みかさやま)へ降臨して以来1300年近く、春日大社では ”国家安泰” と ”みんなの幸せ” が願い続けられています。この夏、神様の世界の入り口に立って『巫女体験』をしてみませんか。

 

まずは、改服と基本作法。春日大社の巫女さんの正式な衣装は「紅白の8枚襟と藤のかんざし」。体験ではその簡略版ですが、袴はずっしりと重く四苦八苦していると、先輩巫女さんがそっと手伝ってくれました。その後、朝拝へ参列。さまざまな罪を祓い清める祝詞「大祓詞」を唱えます。正座と慣れない姿勢が辛く感じましたが、神職さんの「心を一つに」を思い出し、周りの息遣いも気にしながら、祝詞が途切れないようそれぞれ自然な呼吸に合わせて奏上。自分以外の人たちの幸せを祈ります。最後に2拍手2礼した際、一緒に参加された方々の動作がそろったように感じました。

 

神職さんに境内を案内してもらうと、お昼は「荷(にない)茶屋」で名物”神米粥”をいただきました。神様にお供えされたお米をつかった季節のお粥。月ごとに変わり、7月は薄茶の冷粥でした♪お茶の香りが広がり、とても美味しいです。

 

午後は、玉串を供える正式な参拝作法を学びます。どちらの足から進むか、どの角度でお辞儀をするかなど、神様に失礼のない作法が事細かに決まっています。神様に向かい合う作法はむずかしく、中々自然にできません。身に付くまでにはもう少し練習が必要です。

 

その後、大祓詞を唱えた証として書写する「最要祓(さいようはらへ)」を書写。<清く正しくお互いに助け合ったり、生かし合えば、罪は消え失せる>など、高天原の大神さまの言葉を実行することで、罪や咎(とが)をお祓いいただきます。心身を清め、是非特別な願い事をなさってください。

 

終了報告正式参拝の際、本日お世話になった巫女さんによる神楽奉納を観賞し、玉串拝礼。神様の前で静かに誓いました。そして少し自分を変えていけたり、身近な人に感謝しながら過ごせられたら良いなと感じました。

夏はさまざまな経験を通して、心や身体がひとまわり大きくなる絶好のチャンスです。そのために健康という土台が必要ですが、しっかりと食べて気持ちよく眠り、熱中症にも注意をされながら、是非「巫女プチ体験」のご参加お待ちしております。

 

親子で楽しめる体験プログラム(うまし夏めぐり)

もうすぐ8月!夏休みも本番です!ということで、今回は、親子で楽しめる体験プログラムをふたつ、ご紹介させていただきます。

まずは、赤膚焼絵付け体験

奈良の赤膚焼をご存知でしょうか。赤膚焼とは、奈良市五条山の丘陵で作られてきた焼き物で、数軒の窯元が存在します。五条山一帯の土質は陶器に適していて、古くから焼き物づくりが行われていたとされています。五条山は、別名【赤膚山】ともいい、山肌が赤色の土であったことから由来するとも言われています。諸説ありますが、この赤膚山で作られる焼き物であるため、赤膚焼という名前が付いたといわれています。こちらの体験では、赤膚山元窯の施設内をご案内のもと見学していただいた後、伝統の赤膚焼に絵付けをします。オリジナルの絵付けで夏休みの思い出づくりにはもちろん、元窯で直接伺うことができる赤膚焼のお話をまとめて自由研究にするのも楽しそうです。

続いて、川上村 ファミリーケイビング

奈良県川上村はとっても自然の豊かなところです。吉野川の源流に位置しており、面積の95%が山林です。こちらの体験では、そんな自然豊かな川上村の自然洞窟を探検します。洞窟の中は涼しく、暑い夏にも嬉しいです。ケイビングと聞くと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、必要な道具は貸し出してもらえて、探検も子どものペースに合わせて進むので、初心者の方も安心して参加できます。探検の後は、アウトドアランチと温泉への入浴。想像するだけでワクワクします。親子で洞窟探検。普段はできない貴重な体験になりますね。

以上、この夏オススメの体験プログラムでした。

新薬師寺(うまし夏めぐり)

光明皇后が聖武天皇の病を癒したいと建立されたと言われる「新薬師寺」。奈良公園の一角に位置する高畑エリアに佇んでいます。

東大寺山堺四至図に描かれている奈良時代の新薬師寺は、金堂や東塔・西塔などの七代伽藍を備え、「東大寺」境内に隣接していた大寺院だったそうです。当時七体の薬師如来とそれぞれに脇侍の日光・月光菩薩が作られ、安置されていました。

その後、度重なる自然災害等により、780年に西塔への落雷、967年に台風の風にあおられ金堂が倒壊、そして1180年に平家の大火により壊滅的な被害を受けます。

現在残る奈良時代の建造物である本堂は、もともと食堂だったと推測されますが、”天平”の文字が残る、天平時代最高傑作の一つ・国宝十二神将がご本尊に背を向け、外敵から守るためそれぞれ思い思いのポーズで守護します。苦しみを受け止め、正しいことをして一つ一つ解決していくために、苦しみを少しでも和らげたいという思いが容姿に現れているご本尊薬師如来坐像。穏やかで強く、優しく包み込むようなふくよかなお姿です。

今年の奈良うまし夏めぐり「新薬師寺 国宝の本堂で早朝特別拝観・通常非公開の香薬師堂特別公開」では、本堂貸切拝観と併せ、非公開”香薬師堂”も僧侶さんのご案内により特別拝観していただけます。

別々のお地蔵さまとして祀られている秘仏「景清地蔵」と、「おたま地蔵」。平成の修理の際、「景清地蔵」の内部に「おたま地蔵」が隠されるような形で発見されました。表面にあるお地蔵さまとほとんど同じ大きさのお地蔵さまが内部にあるケースは極めて珍しく、安産や健康にご利益があるとして信仰を集めています。