親子で楽しめる体験プログラム(うまし夏めぐり)

もうすぐ8月!夏休みも本番です!ということで、今回は、親子で楽しめる体験プログラムをふたつ、ご紹介させていただきます。

まずは、赤膚焼絵付け体験

奈良の赤膚焼をご存知でしょうか。赤膚焼とは、奈良市五条山の丘陵で作られてきた焼き物で、数軒の窯元が存在します。五条山一帯の土質は陶器に適していて、古くから焼き物づくりが行われていたとされています。五条山は、別名【赤膚山】ともいい、山肌が赤色の土であったことから由来するとも言われています。諸説ありますが、この赤膚山で作られる焼き物であるため、赤膚焼という名前が付いたといわれています。こちらの体験では、赤膚山元窯の施設内をご案内のもと見学していただいた後、伝統の赤膚焼に絵付けをします。オリジナルの絵付けで夏休みの思い出づくりにはもちろん、元窯で直接伺うことができる赤膚焼のお話をまとめて自由研究にするのも楽しそうです。

続いて、川上村 ファミリーケイビング

奈良県川上村はとっても自然の豊かなところです。吉野川の源流に位置しており、面積の95%が山林です。こちらの体験では、そんな自然豊かな川上村の自然洞窟を探検します。洞窟の中は涼しく、暑い夏にも嬉しいです。ケイビングと聞くと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、必要な道具は貸し出してもらえて、探検も子どものペースに合わせて進むので、初心者の方も安心して参加できます。探検の後は、アウトドアランチと温泉への入浴。想像するだけでワクワクします。親子で洞窟探検。普段はできない貴重な体験になりますね。

以上、この夏オススメの体験プログラムでした。

新薬師寺(うまし夏めぐり)

光明皇后が聖武天皇の病を癒したいと建立されたと言われる「新薬師寺」。奈良公園の一角に位置する高畑エリアに佇んでいます。

東大寺山堺四至図に描かれている奈良時代の新薬師寺は、金堂や東塔・西塔などの七代伽藍を備え、「東大寺」境内に隣接していた大寺院だったそうです。当時七体の薬師如来とそれぞれに脇侍の日光・月光菩薩が作られ、安置されていました。

その後、度重なる自然災害等により、780年に西塔への落雷、967年に台風の風にあおられ金堂が倒壊、そして1180年に平家の大火により壊滅的な被害を受けます。

現在残る奈良時代の建造物である本堂は、もともと食堂だったと推測されますが、”天平”の文字が残る、天平時代最高傑作の一つ・国宝十二神将がご本尊に背を向け、外敵から守るためそれぞれ思い思いのポーズで守護します。苦しみを受け止め、正しいことをして一つ一つ解決していくために、苦しみを少しでも和らげたいという思いが容姿に現れているご本尊薬師如来坐像。穏やかで強く、優しく包み込むようなふくよかなお姿です。

今年の奈良うまし夏めぐり「新薬師寺 国宝の本堂で早朝特別拝観・通常非公開の香薬師堂特別公開」では、本堂貸切拝観と併せ、非公開”香薬師堂”も僧侶さんのご案内により特別拝観していただけます。

別々のお地蔵さまとして祀られている秘仏「景清地蔵」と、「おたま地蔵」。平成の修理の際、「景清地蔵」の内部に「おたま地蔵」が隠されるような形で発見されました。表面にあるお地蔵さまとほとんど同じ大きさのお地蔵さまが内部にあるケースは極めて珍しく、安産や健康にご利益があるとして信仰を集めています。